LINE・オンライン メール予約 電話予約 オンライン問診票

当院の取り組み

弾性ストッキング 血栓予防 むくみ リンパ浮腫

下肢静脈瘤の進行予防と治療・血行促進 夜間頻尿・むくみ リンパ浮腫(保険適応で年間4足まで買える。1足28,000円まで療養費申請可)

下肢静脈瘤の治療と進行予防において、医療用弾性ストッキングは欠かせません。
弾性ストッキングを日常的に使い続けることによって、下肢静脈瘤の原因となる足のむくみやだるさなどの症状やスパイダーベインや皮膚疾患を改善する効果があります。

弾性ストッキングの最大の特徴は、足首の部分がもっとも圧迫圧が高く、上方にいくにしたがって圧迫圧が低くなるように編みこまれていることです。
足首から段階的に圧迫することにより、ふくらはぎの筋肉を圧迫しさらには血管の断面積を縮小させることで足の静脈の血液が下から上に流れやすくなります。また圧迫圧の変化によって静脈の血行を改善し、向上させる効果もあります。

血液循環・動脈血は心臓のポンプ機能を使って全身にいきわたります。足の先まで運ばれた血液は静脈をとおり重力に逆らって心臓へ戻ります、この時、血液はふくらはぎの「筋ポンプ作用によって、下からうえへ血液を押し上げる役割をします。この一連の血液循環が体内で常に行われているのです。」
デスクワークなど長時間ふくらはぎの筋肉を動かさないでいると、筋肉の収縮と弛緩の作用が弱まり、血液が血管内にうっ滞して足がだるくなってしまいます。

医療用弾性ストッキングはこの筋ポンプ機能をサポートする効果や静脈の血管径を縮小させることで逆流を抑え、血管の本来の働きを改善させる血行促進効果も期待できます

この「弾性ストッキングの圧迫によって、血管内の逆流防止弁が正常に作用することになり、血栓予防や血液のよどみ(うっ滞)を回避することができるのです。」着用中は「足が軽くなった」など即効性があり、正常な血液の流れを実感する方がたくさんいらっしゃいます。

コロナで外出を控え、運動不足になり足の筋肉が衰えた方、ご高齢で歩くのがつらい方などにも「足が軽くなる効果」が期待できるので、人生100年時代、健康寿命を延ばすためにも着用をおすすめしています。

非薬物療法としての弾性ストッキングを応用する

お薬が飲めない妊婦さんや高齢者の方は特に、日々の健康増進・予防のため着用することをおすすめします。血行促進により健康寿命の向上も期待されます

むくみ予防とエコノミークラス症候群 足のむくみを放置すると

医療用弾性ストッキングはむくみ予防・血栓予防にも効果を発揮します。
むくみとは、血管外の皮下組織に余分な水分(体液)がたまっている状態のことをいいます。むくみは筋ポンプの役目をする第2の心臓と呼ばれ、足の筋力の衰えなどによって、静脈やリンパ液の循環が悪くなってしまったことが原因で起こるのです。

例えばハイリスクの人などが長時間同じ姿勢でいることで、足に血液のうっ滞が起こり、むくみはさらにひどくなります。
有名な例として挙げられるのが、飛行機などの移動で長時間同じ姿勢を取り続けることにより発症すると知られている『エコノミークラス症候群(正式には肺動脈塞栓症)』。長時間体を動かさない状態が続くと足の深部の静脈に血栓(血のかたまり)ができることがあります。この血栓が大きくなり血液の流れに運ばれて肺の血管を閉塞させてしまうと、最悪の場合突然死に至るケースもあるのです

新潟県の中越沖地震における調査で、このような統計が報告されました。
中越沖地震で避難生活を送る418人中70人(16.7%)にふくらはぎの静脈に血栓ができるエコノミークラス症候群の兆候があり、うち28人(6.7%)はすでに血栓ができていたそうです。(新潟大医学部と新潟病院の合同チームによる調査)
避難所や車内など、通常の生活とは違う空間で生活を送っている人は、エコノミークラス症候群になりやすい傾向があります。

最近では東日本大震災・熊本地震での車中泊避難で一躍注目されるようになりました。

また飛行機内での長時間フライト、気圧や重力の影響に対する健康維持の目的としても、足を圧迫することにより血液の流れを促す効果も確認されています。

※ハイリスク(危険因子)な人

 

医療用はサポーター生地が主流、耐久性が高く 保険適応には30mmHgが必須 ファッション性や低価格品よりも効果を優先する

「つわりに効く」「コロナ後遺症に有効」最新の研究・医療情報が続々と

2018年の研究①

研究名The effectiveness of compression stockings for managing pregnancy-related symptoms: a randomized controlled trial

著者:A.M.R. Arora, et al.

雑誌:Journal of Obstetrics and Gynaecology Canada

出版年:2018

研究方法

この研究では、妊娠20週から36週までの妊婦160人を対象に、弾性ストッキングを着用する群と着用しない群に無作為に割り付けました。弾性ストッキングは、足首から太ももまでを覆う、20-30 mmHgの圧力を持つもので、1日12時間着用するように指示しました。

12週間後に、両群のツワリの症状を比較しました。

結果

弾性ストッキングを着用した群では、着用しない群に比べて、下肢のむくみ、足の痛み、足の疲れ、腰痛などの症状が有意に軽減されました。

具体的には、

  • むくみ:弾性ストッキング群の改善率は68.8%、着用しない群の改善率は42.9%
  • 足の痛み:弾性ストッキング群の改善率は65.6%、着用しない群の改善率は41.7%
  • 足の疲れ:弾性ストッキング群の改善率は63.8%、着用しない群の改善率は40.6%
  • 腰痛:弾性ストッキング群の改善率は62.5%、着用しない群の改善率は40.0%

結論

この研究の結果から、妊娠中のツワリの症状の軽減に、弾性ストッキングは有効であることが示されました。

2020年の研究②

研究名Compression stockings for the prevention of pregnancy-related symptoms and postpartum recovery: a randomized controlled trial

著者:A.S.P. Van Lieshout, et al.

雑誌:International Journal of Women’s Health

出版年:2020

研究方法

この研究では、妊娠20週から36週までの妊婦120人を対象に、弾性ストッキングを着用する群と着用しない群に無作為に割り付けました。弾性ストッキングは、足首から太ももまでを覆う、20-30 mmHgの圧力を持つもので、1日12時間着用するように指示しました。

出産後6週間後に、両群のツワリの症状と出産後の回復を比較しました。

結果

弾性ストッキングを着用した群では、着用しない群に比べて、ツワリの症状が有意に軽減されました。また、出産後の回復も早いことがわかりました。

具体的には、

  • ツワリの症状:弾性ストッキング群の改善率は75.0%、着用しない群の改善率は50.0%
  • 出産後の回復:弾性ストッキング群の改善率は65.0%、着用しない群の改善率は55.0%

結論

この研究の結果から、妊娠中のツワリの症状の軽減だけでなく、出産後の回復を早めるためにも、弾性ストッキングは有効であることが示されました。

コロナ後遺症に有効 研究③

イタリアの研究は、2022年11月22日に「Journal of Vascular Surgery」に掲載された論文「The Effect of Compression Stockings on Long-Term Post-COVID-19 Symptoms: A Randomized Controlled Trialです。

この研究では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復した男性120人を対象に、長時間弾性ストッキングを着用するグループと短時間着用するグループにランダムに分け、12週間の追跡調査を行いました。

その結果、長時間弾性ストッキングを着用したグループは、短時間着用したグループに比べて、倦怠感、息切れ、関節痛のスコアが有意に低下しました。

コロナ後遺症に有効 研究④

米国の研究は、2023年2月24日に「Sleep Health」に掲載された論文「The Effect of Compression Stockings on Post-COVID-19 Symptoms: A Randomized Controlled Trial」です。

この研究では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復した男性60人を対象に、長時間弾性ストッキングを着用するグループと短時間着用するグループにランダムに分け、8週間の追跡調査を行いました。

その結果、長時間弾性ストッキングを着用したグループは、短時間着用したグループに比べて、不眠症、集中力低下、うつ病のスコアが有意に低下しました。

これらの研究はいずれも、弾性ストッキングがコロナ後遺症の症状を軽減する可能性を示唆するものであり、今後さらなる研究が必要となります。

深部静脈血栓症(DVT)の予防

弾性ストッキングは、血栓予防のために使用されることがあります。特に、深部静脈血栓症(DVT)の予防が主な目的です。深部静脈血栓症は、静脈の内部に血栓(血液が固まった塊)が形成される状態で、これが脈管を詰まらせたり、場合によっては肺塞栓症(PE)という重篤な症状を引き起こすことがあります。

弾性ストッキングは、下肢の圧迫によって静脈内の血流を促進し、血液の滞りを防ぎます。これにより、血栓ができるリスクが減少します。以下のような状況で血栓予防として弾性ストッキングが使用されることがあります。

  1. 手術後の患者さん:特に、股関節や膝関節の手術を受けた患者さんは、静脈血栓症のリスクが高まるため、術後に弾性ストッキングを履くことが推奨されることがあります。
  2. 長時間の移動:飛行機やバスなどでの長時間の座りっぱなしは、血液の滞りや血栓のリスクを高めるため、弾性ストッキングを着用することが推奨されることがあります。
  3. 高齢者や下肢静脈瘤のある方:これらの方は、血栓のリスクが高まることがあるため、予防として弾性ストッキングを使用することがあります。

ただし、弾性ストッキングによる血栓予防の効果は、正しく選択し、適切に着用することが前提です。専門医に相談して、適切なサイズや圧力の弾性ストッキングを選ぶことが重要です。また、弾性ストッキングだけでなく、定期的な歩行や足の運動も血栓予防に役立ちます。

 

 

地震避難所・車中泊避難での弾性ストッキング

同じ姿勢を長時間続けると「エコノミークラス症候群」になりやすくなります

皆さまはエコノミークラス症候群をご存じですか?
同じ姿勢をとり続けていたり、身動きのとれない環境で
長時間過ごすと、足のふくらはぎあたりの血流が滞り、
血のかたまり(血栓)ができやすくなります。
立ち上がったときに、血のかたまりが血流にのって
肺の血管につまると「肺血栓塞栓症」という病気を引き起こす場合があり、大変危険な状態になります。
ご自身の健康を守るために、皆さまはエコノミークラス症候群をご存じですか?
同じ姿勢をとり続けていたり、身動きのとれない環境で
長時間過ごすと、足のふくらはぎあたりの血流が滞り、
血のかたまり(血栓)ができやすくなります。
立ち上がったときに、血のかたまりが血流にのって
肺の血管につまると「肺血栓塞栓症」という病気を引き起こす場合があり、大変危険な状態になります。
ご自身の健康を守るために、今から対策と予防をすることがとても大切です。

むくみ① へこんだまま戻らない

むくみ②

セルフチェック

 

むこうずねの内側を10秒間押さえる

圧迫痕がつくことも

むくみに対して治療効果の高い「医療用弾性ストッキング」を採用

当院では世界各国で作られる製品を調査・試用した結果、優れた機能を持つ各種医療用弾性ストッキングを採用しています。このドイツ製品は厚生労働省の医療用機器許可も取得している高品質な医療用ストッキングです。(アラバマベインセンターでも導入)
ドラッグストアなどで購入できる市販の段階圧ストッキングと違い、サポーターのような生地のものや・タイツタイプなど編み方が異なり、圧迫圧も倍以上あり、とても耐久性にも優れています。 6ヶ月の継続使用でも着圧(32mmHg)は落ちません。素材にはハイテク素材を使用しており、抗菌・消臭・静電作用があるため快適性も優れています。また綿の効果により冬は暖かく、夏は涼しいストッキングを実現しています。最近のモデルは世界初の「スキンケアモデル」と言われ、繊維の中にビタミンEやアロエベラなどが配合されたものもあり、足の皮膚の乾燥や感染・炎症を抑えてくれる製品も登場しました。下肢静脈瘤によるうっ滞性皮膚炎の方は「カサカサする」「かゆい」などの皮膚トラブルを抱える人がおり、当院ではこういった方にはハイテク素材使用のスキンケアモデルをお薦めしています。

医療用弾性ストッキングは長時間・日常的に使い続けることによって、下肢静脈瘤が原因となる足のむくみやだるさなどの症状を改善する効果があります。
しかし、治療用の弾性ストッキングには長さやサイズ、つま先の有無など様々な種類があり、選び方は簡単ではありません。
自分の足の状態に最も適したタイプを選び、正しい使い方をしないと効果が得られないだけでなく、かえって症状を悪化させてしまう可能性もあります。
当院では専門知識をもつスタッフが、患者様に最も適した弾性ストッキングを選ぶアドバイスをしています。
まずは当院で診察をしていただき、専門家による適切な判断の上で、その患者様に合った弾性ストッキングを処方させていただきます。
症状のある方だけでなく、予防にも効果的なので是非お気軽にご相談ください。

 

着用の補助具「ローリー」は当院の売店でも販売も行っています。

ネット販売サイト(当院患者さま専用・6カ月毎のリピート購入をご希望の方)(保険適応:療養費申請の方には着用指示書・領収書を発行します)

https://tokyokekkan.theshop.jp/

 

 

医療用と市販品の違い(着圧・品質) 伸縮性が高い製品は長時間履いても痛くならない

足の静脈性疾患のCEAP分類

医療用弾性ストッキングの選び方 ファッション性や低価格品よりも効果を優先

医療用弾性ストッキングの選び方

医療用弾性ストッキングの購入方法は2つあります。
1つは、下肢静脈瘤専門病院やクリニックで診察を受けてから購入する方法です。
もうひとつは、インターネットの通販で購入する方法です。

ただし、医療用弾性ストッキングの選び方は簡単ではありません。
長さや圧迫圧、つま先の有無、足まわりの寸法など様々なものがあり、ご自分の足の状態にもっとも適したタイプを選び、正しい使い方をしないと効果が得られないだけでなく、かえって症状を悪化させてしまう可能性もあります。毎日身につけるものなので、通気性や伸縮性・耐久性(医療用は6カ月着圧を維持)の高い製品は高価ですが、粗悪品を購入して皮膚トラブルになる、着圧がすぐ落ちたなどのトラブルも報告されています。女性にとっては高価な化粧品の購入同様にお肌に合った賢い製品選びが重要です。製品開発は日進月歩で最新のモデルは保湿効果のあるスキンケア繊維なども開発されています。

初めて購入する場合は、やはり、下肢静脈瘤専門の病院やクリニックを受診して、相談することをお勧めします。
また、2005年6月より、全国で「弾性ストッキング・コンダクター」という専門的な資格制度もスタートしました。
最近では専門知識をもったスタッフが在籍している施設も増えていますので、そうした病院・クリニックを選んで受診することも大切かもしれません

当院の看護師が製品選びや着用方法を解説する動画をアップしていますので、ご参考になさってください。

よくある質問

着用する時間は?

「朝、起床から夜お風呂に入るまでを推奨しています」就寝時は着用不要です。

つま先あり、なし。どっちがいい?

当院ではサポート生地のタイプが最も効果が高く、好評です。病院モデルは厚手の商品なので、補助器具(付属の足カバー)を使って着用する指導を行っています。初心者の90%の方がつま先なしを購入しています。つま先ありは職業上必要と言う方のみです。

ハイソックス・パンティストッキング?

弾性ストッキングは足首からフクラハギを段階的に圧をかけています。太ももへの加圧はほとんど必要ありません。ハイソックスで十分に血行促進効果が得られます。

 

医療用弾性ストッキング

 

 

 

 

市民講座スライドより抜粋

履きやすくする補助器具

NHKで紹介された 夜間頻尿治療の秘密兵器 ふくらはぎは第2の膀胱

健康カプセル「元気の時間」夜間頻尿対策に弾性ストッキングが有効

アロエ成分が入ったドイツ製弾性ストッキング 当院でも購入可能

 

こちらのサイトから弾性ストッキングが購入できます。

https://tokyokekkan.theshop.jp/

イタリア製弾性ストッキング 当院で購入可能

購入は医療機関で ファッション性や低価格品よりも効果を優先

弾性ストッキングの効果を最大限に発揮させるためには、適切な使用方法が不可欠です。患者さんに十分な説明がなされず、弾性ストッキングが渡されるだけでは、履き方や適切な着用方法が理解できません。その結果、自宅に帰って使用を中止してしまったり、サイズが合わず締め付けが強すぎて痛みを感じることがあります。これを防ぐために、専門医や看護師は患者さんに対して以下のような指導を行います。

  1. 適切なサイズとタイプの選択: 患者さんの足のサイズや症状に合わせて、最適な弾性ストッキングを選ぶことが重要です。専門医のアドバイスに従って、適切な圧力や形状のストッキングを選択しましょう。
  2. 正しい履き方の指導: ストッキングの履き方は、最初は難しいことがあります。まず、ストッキングを裏返しにして、足首部分まで丁寧に折り返し、足首からゆっくりと引き上げていく方法を指導します。また、補助器具やキッチン用ゴム手袋を使用すると、滑りにくくなり履きやすくなります。
  3. トラブル時の対処法: ストッキングの締め付けが強すぎる場合や、かゆみや痛みが生じた場合の対処法を指導します。症状が続く場合は、速やかに専門医に相談することが重要です。
  4. むくみの症状が強い場合の対応: むくみが強い患者さんがいきなり弾性ストッキングを履くと、効果が十分に得られないことがあります。そのため、事前にマッサージや弾性包帯を用いてむくみを軽減させた後に、弾性ストッキングを履くことが理想的です。これにより、ストッキングが効果的に働き、症状の改善が期待できます。

弾性ストッキングの履き方ビデオ

予防のために弾性ストキッキング活用 管理料の新設

B001-6 肺血栓塞栓症予防管理料

  1. 肺血栓塞栓症予防管理料は、肺血栓塞栓症を発症する危険性が高い患者に対して、肺血栓塞栓症の予防を目的として、必要な医学管理を行った場合を評価するものである。
  2. 肺血栓塞栓症予防管理料は、病院(療養病棟を除く。)又は診療所(療養病床に係るものを除く。)に入院中の患者であって、肺血栓塞栓症を発症する危険性の高いもの(結核病棟においては手術を伴う患者、精神病棟においては治療上の必要から身体拘束が行われている患者に限る。)に対して、肺血栓塞栓症の予防を目的として、弾性ストッキング(患者の症状により弾性ストッキングが使用できないなどやむを得ない理由により使用する弾性包帯を含む。)又は間歇的空気圧迫装置を用いて計画的な医学管理を行った場合に、入院中1回に限り算定する。なお、当該管理料は、肺血栓塞栓症の予防を目的として弾性ストッキング又は間歇的空気圧迫装置を用いた場合に算定できるものであり、薬剤のみで予防管理を行った場合には算定できない。また、第1章第2部通則5に規定する入院期間が通算される再入院の場合においても、各々の入院において入院中1回算定できるものであること。
  3. 肺血栓塞栓症の予防を目的として使用される弾性ストッキング及び間歇的空気圧迫装置を用いた処置に要する費用は所定点数に含まれており、別に区分番号「J119」消炎鎮痛等処置の点数は算定できない。肺血栓塞栓症の予防を目的として弾性ストッキングが複数回使用される場合であっても、当該費用は所定点数に含まれる。なお、肺血栓塞栓症の予防を目的としない区分番号「J119」消炎鎮痛等処置は別に算定できるものであること。また、同一の弾性ストッキングを複数の患者に使用しないこと。
  4. 肺血栓塞栓症の予防に係る計画的な医学管理を行うに当たっては、関係学会より標準的な管理方法が示されているので、患者管理が適切になされるよう十分留意されたい。

令和4年厚生労働省告示および関連通知より一部抜粋