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当院の取り組み

Dダイマー検査

血栓症の検査はどこで受けられますか?(血液検査✙超音波エコー検査・血栓リスク検査)

当院では血管病の予防啓蒙や予防医療健診として、足の超音波検査やDダイマー検査を含む血液検査を行っています。(重症化予防とヘルスケアとしての健康診断の推進)

※一般的な婦人科では血液検査のみのところが多く、「血栓の有無を調べるエコー検査も同時に受けたい」・「ピルをオンラインでネット購入しているけど、定期検査を受けていないから不安」「私はピルを飲み始めても大丈夫?遺伝や体質などハイリスクが気になる」など、多く患者さまの声を受けて、医師による詳細なエコー検査を行っています。

オプションで血栓リスク検査(血栓性素因:血栓になりやすい体質)も追加することが可能です。

標準検査(エコー+血液検査)19,800円・ 医師が説明をしながら、エコー検査を行います。

オプション・血栓リスク健診検査(血栓性素因)11,000円

また、脳梗塞や心筋梗塞のリスクがわかる「LOX検査」も血液の採取だけで判定が可能です。

※ピルを服用後、足に違和感がある、海外旅行から帰国後にふくらはぎに鈍痛や腫れなどの症状がある方はLINE等でご相談ください。

 

 

定期健診のおすすめ【5500円】エコーなし血液検査のみ

対象者

  • 血栓症のリスクが高い人(肥満、高血圧、糖尿病、喫煙者など)
  • 血栓症の既往歴がある人
  • 血栓症の家族歴がある人
  • 手術や入院を控えている人
  • 妊娠中や出産後に血栓症のリスクが高まる人
  • オンラインでピルを購入していて、まったく検査を受けていない人

検査頻度

Dダイマー健診の頻度は、6カ月の1回が一般的です。これは、Dダイマーの値は時間の経過とともに変化するためです。また、血栓症のリスクは、時間の経過とともに変動するため、定期的に検査を行うことで、血栓症のリスクを早期に把握することができます。

当院で初回健診を受けた方は限定で「Dダイマー検査が5,500円で受けられます」(年2回、6カ月ごと)

ハイリスクの方は常時、血栓予防のために弾性ストッキングの着用をおすすめします。当院で推奨している病院グレードの製品はより効果的です。

D-dimerとはどういう意味を持つ検査ですか

D-dimer(Dダイマー)を理解するためには、少しだけ血液凝固・線溶系に関して理解する必要があります。血液凝固の中で重要な役割を果たすのがフィブリンです。そのフィブリンがプラスミンによって溶解された結果、FDP(fibrin/fibrinogen degradation products)が産生され、その中に含まれる要素の一つとしてD-dimerがあります。

□凝固する前のフィブリノーゲンが溶解されることを“一次線溶”と表現されるのに対して、凝固に至ったフィブリンがプラスミンによって溶解されることを“二次線溶”と言います。FDPそのものはフィブリノーゲンが溶解された場合(一次線溶)でも増加するのに対し、D-dimerはフィブリン形成を経た後の分解産物ですので、先行する血栓の存在を示唆することになります。つまり、血栓形成傾向を認める疾患では、D-dimerが上昇する可能性が高いことになります。

■D-dimerが上昇する疾患や病態
・DIC(播種性血管内凝固症候群)
深部静脈血栓症(DVT)
肺血栓塞栓症(PE)
・悪性腫瘍
・肝硬変症
・大動脈瘤
・手術後
・妊娠中
・他、血液凝固亢進状態 など
*この中でも、循環器領域では特にDVTやPEを疑う際に測定されます。

□様々な測定法での差異はありますが、概ね、>500ng/mLが陽性と判断される基準とされています。感度が高く(80~95%)、特異度の低い(40~68%)検査(Stein PD, et al. Ann Intern Med. 2004; 140: 589-602.)ですので、DVTやPEと診断されたものの中で、陽性を占める割合は多いですが、逆に陽性であるのみではDVTやPEを積極的には診断できません。これには、血栓形成傾向を示す病態があれば陽性を示す可能性が高く、非特異的指標であるためだと言えます。

□臨床では、DVTやPEの可能性があまり高くない場合に、D-dimer陰性をもって疾患の存在を否定する材料にしています。また、加齢とともに上昇する傾向があります。

□ちなみに、D-dimerの基準値が0になることは決してありません。常に体内では凝固線溶が連続的に継続しているためです。(日本心臓財団ホームページより引用)

 

足の動脈硬化 脳梗塞・心筋梗塞リスク検査 LOX-index®

動脈硬化の原因物質から
将来の脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを判定

LOX-index®は、動脈硬化の進行から脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを評価する指標です。国内、約2,500名を対象として約11年追跡した研究成果をベースに開発された最新の血液検査です。(*1)動脈硬化の出発点でもある“血管の内側に脂質が取り込まれるメカニズム”に着目しており(*2) 酸化変性を引き起こした酸化変性LDL(LAB/別名:超悪玉コレステロール)とそれと結合して動脈硬化を進行させるLOX-1という2つの物質を測定しています。検査ではLABとLOX-1をかけ合わせた値をLOX-indexとして指標にしております。検査では血中のsLOX-1(可溶性LOX-1:血中に放出されたLOX-1)とLABを測定し、脳梗塞・心筋梗塞発症リスクを4段階で判定いたします。

脳梗塞・心筋梗塞は、前兆がなく発症し命を落とすことも少なくない疾患です。現在は、医療の進歩によって命を取り留める確率は以前よりも高くなってきているものの、日本人の死因を疾患別にみると脳血管疾患、心疾患を原因として命を落とす方は依然多く、その合計数では死因1位の悪性新生物(がん)と同水準にあります。 (*1)
また、突然死の死因として最も多いのも心疾患であり、死因の約6割を占めるともいわれています。(*2)

 

患者数も高齢化とともに増加の一途を辿っており、総患者数は国内で約200万人以上とも推計されております。(*3) さらに、脳梗塞などを含む脳血管疾患についてはその後遺症も重く、寝たきりの原因の約4割を占めるとされています。また、一度発症すると脳梗塞は再発もしやすく、一度脳梗塞になるとおよそ5年内で約3割、10年以内では約5割の方が再発するといった報告もされています。(*4)

LOX-index® (ロックス・インデックス)​

脳梗塞・心筋梗塞発症リスク検査

動脈硬化の原因物質から
将来の脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを判定

脳梗塞・心筋梗塞について

脳梗塞・心筋梗塞は、前兆がなく発症し命を落とすことも少なくない疾患です。現在は、医療の進歩によって命を取り留める確率は以前よりも高くなってきているものの、日本人の死因を疾患別にみると脳血管疾患、心疾患を原因として命を落とす方は依然多く、その合計数では死因1位の悪性新生物(がん)と同水準にあります。 (*1)
また、突然死の死因として最も多いのも心疾患であり、死因の約6割を占めるともいわれています。(*2)

患者数も高齢化とともに増加の一途を辿っており、総患者数は国内で約200万人以上とも推計されております。(*3) さらに、脳梗塞などを含む脳血管疾患についてはその後遺症も重く、寝たきりの原因の約4割を占めるとされています。また、一度発症すると脳梗塞は再発もしやすく、一度脳梗塞になるとおよそ5年内で約3割、10年以内では約5割の方が再発するといった報告もされています。(*4) (*1)厚生労働省平成29年度「人口動態統計(確定数)の概況」より
(*2)厚生労働省平成29年患者調査より
(*3)厚生労働省平成28年度国民生活基礎調査より
(*4)2005年 久山町研究 研究報告より https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15716529)

動脈硬化のメカニズム

それでは、なぜ脳梗塞や心筋梗塞は起こるのでしょうか。それには“動脈硬化”を知ることが重要になってきます。動脈硬化とは読んで字のごとく、「動脈」と呼ばれる血管が硬くなってしまうことです。動脈硬化はLDLコレステロールに代表される脂質が血管の内側に取り込まれることで進行していきます。血管の内側に脂質が溜まっていくと、“プラーク”と呼ばれる血管のコブが形成されます。これにより血管が狭くなり、血液の通りも悪くなっていきます。そして、このプラークが破れると血栓という血の塊ができ、完全に血管を塞いでしまいます。これが脳の血管で起きると「脳梗塞」、心臓の血管で起こると「心筋梗塞」となります。

LOX-index®の報告書について

新型コロナウイルス感染者における血栓リスクについて

 

重度の急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)によって引き起こされるウイルス性呼吸器疾患である新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、過度の炎症、血小板活性化、内皮機能不全、およびうっ血などにより、動脈系・静脈系の両方で血栓性疾患を起こしやすくなるとの報告が蓄積されてきています。
また、現在血栓性疾患の抗血栓療法を受けている患者においてもCOVID-19を発症する可能性があり、これは抗血栓療法の選択や薬剤投与量に影響を与える可能性があります。
この度、厚労省からも「新型コロナウイルス感染症診療の手引き第2版」において、血栓リスクに関する項目が追加され、「D ダイマーが正常上限を超えるような場合には,ヘパリンなどの抗凝固療法を実施することが推奨される.」と記載されています。
COVID-19ならびに血栓症関連の患者診療にお役立てください。日本血管外科学会ホームページより引用

厚生労働省:新型コロナウイルス感染症診療の手引き(第2版):PDF

日本血栓止血学会より警鐘が出されています。

警鐘:新型コロナウィルス感染により血栓症発症リスクが増大

参考文献

静脈血栓塞栓症に対する各種理学的予防法の静脈血流増加効果についての検討

https://www.jstage.jst.go.jp/article/phlebol/15/2/15_89/_pdf

血管病予防啓蒙の意義

血管病予防は、単なる個人の課題ではなく、医療機関や地域社会全体で連携して取り組むべき重要な問題です。地域で開催される健康教室、ウォーキングイベントや健康食品の普及活動など、多岐にわたる取り組みを通じて、血管病予防の大切さを広めましょう。

医療機関は、患者に対して予防医療の重要性を伝え、提案する役割を果たすべきです。高リスク患者に対する予防策や、病気の早期発見に役立つ検査・診断の推奨など、予防医療サービスの充実が不可欠です。

また、政府や自治体も血管病予防への取り組みが重要となります。血管病対策の政策立案、予算確保や啓発キャンペーンの実施など、多様な支援策が求められます。

血管病予防を推進することは、個々の健康向上はもちろん、国民全体の健康状態を改善する上でも欠かせません。私たち一人ひとりが予防策を実践することで、血管病による死亡率を減らすことが可能です。これからも、血管病予防の情報普及と予防策実践を促す活動が、さらに重要視されることでしょう。

血栓ができるメカニズムアニメーション