下肢静脈瘤は女性や立ち仕事をされている方に多く見られます。
足の先端まで動脈で運ばれてきた血液は、静脈で心臓まで戻ります。この時静脈は重力に逆らって血液を上方へ運ばなければなりません。そのため、静脈の中には「逆流防止弁」と呼ばれる、下方に逆流しないようにする弁がついています。立った姿勢のときは、下方向から流れてくる血液は弁を押し広げ上へ上へとスムーズに通過。逆に下方向に流れるときは、弁が閉まり血液が逆流しない構造になっているのです。
この弁が、壊れることにより血液が逆流し、下肢静脈瘤になってしまうのです。
一度壊れてしまった弁は、自然には二度と修復しないので、下肢静脈瘤は放置していても治る病ではないのです。
太い血管がボコボコと蛇行したように浮き出る、細い血管が集まった状態になっている。足がむくむ、だるい、足がつるなど、下肢静脈瘤にはさまざまな自覚症状がでる場合があります。
そのまま放っておくと、症状が進行し色素沈着や潰瘍に至るケースもあります。
また、下肢静脈瘤の方は、静脈瘤に血液が溜まりやすく血栓という血の塊ができることがあります。そのため、肺塞栓症をおこし呼吸困難や心肺停止してしまうエコノミークラス症候群の原因になることがあるとも言われています。
下肢静脈瘤は、つらい症状だけでなく見た目にも分かりやすく、進行すれば恐ろしい病気の1つです。
気になる症状や目立つ血管がある方は、できるだけ早めに血管外科の受診をおすすめします。